会長挨拶

 
  日本中の人々から親しみと敬愛を持って「善光寺さん」と呼ばれる信州善光寺は全国に広がる善光寺信仰の中心であり、創建以来1400年に渡って変らず庶民の憧れの地として、また心の拠り所として訪れる全ての人々のために門戸を開き、今も多くの善男善女を迎えております。
また、そこから広がる門前町長野の街並みは、何人も平等に受け入れる善光寺の精神を受け継ぐ人々によって温かさと活気に溢れ、昼夜を問わず開放される境内と一体となって、 日々世代を超えた多くの市民が行き交い、子供達が遊ぶ、今日も目にするそんな光景は、長野に暮らす人々にとって、この地が信仰の対象であると同時に、生活の一部である事を伺わせます。
われわれは、多くの人々に愛され、暮らしの中に深く浸透したこの善光寺文化を「今に生きる文化財」として、世界文化遺産に登録しようとする運動を始めています。
この運動を長野から日本中へ、そして世界へ。次代を担う子供達のために、善光寺を愛する全ての人々と共に真の市民運動として進めてまいります。